サンガツサンチの浜下りとてぃらだ

サンガツサンチの浜下り

故郷の奄美大島では、旧暦の3月3日に弁当などを持って、一族揃って浜へ出かけて貝などをとって遊ぶ「浜下り」という行事がある。

この日は、海水に足を付けないとカラスになるとか、言われてきたが、何よりも獲物を取るのが楽しくてしょうがなかった思い出がある。

後に知ったことだが、奄美の浜下りは、今のひな祭りと同じ節句の行事として、この日は女の子のお祝いでもあって、初節句の女の子の足を海につけることで、無病息災をお祈りしたのだそう。

今のひな祭りのルーツも、こんな所にあるんじゃないかなと思ったりもする。

さすが我が一族、そんなことは一言も教えてくれんので、私が知る由もなく、本当のところをいうと「浜下り」という言葉さえも良い年をしてから雑誌の記事て知ったという低落である。

謂れや呼び名など、案外、私が聞く耳を持たなかっただけ、という線もなきにしもあらずという話ではあるが、私の記憶では、海へ漁にでることを「いしょー」と呼び、「サンガツサンチのいしょー」そんな呼び方をしていたハズだ。

画像は、ある日の獲物の巻き貝。

各地で色んな方言名があって、和名ではマガキガイだが、奄美大島の南部の私の故郷の方言では「てぃらだ」と呼ぶ。

姿を隠すことをしない貝なので、潜って簡単に捕れるし、サンガツサンチは昼間の良い時間に、大きく潮が引くので海に入ることなく更に容易く捕れる。

塩ゆでや吸い物など、どんな食べ方しても美味しく、奄美で暮らした頃のソウルフードの一つである。


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