奄美三線と沖縄三線

奄美三線

沖縄や奄美の三線は、内地の三線、長唄三味線や津軽三味線とは色々と違いがある。

ひと目で判る見た目の違いと言えば、胴の部分に使う皮だろうと思う。

内地の三味線の皮は犬や猫、山羊の皮や最近ではカンガルーの皮なんかも使われているという。

かたや、沖縄奄美の三線はニシキヘビの皮(もしくはヘビ皮模様のプリント)を貼って作られた物で、沖縄がブームになった昨今、見たことある人、知ってる人は多いだろう思う。

今では、三線という呼び方が一般的だが、蛇の皮を使う故、蛇味線などとも呼ばれたりする。

ところがだ、沖縄・奄美、内地の三線、この大昔からある伝統楽器に使われる動物の皮が物議を醸し出している。

犬や猫の皮を入手するのはなかなか困難な話で、何ということをするんだと批判も多く、入手は海外からのものに限られる。

以前、津軽三味線の奏者と音楽談義に花を咲かせたことがあるが、津軽三味線には絶対の犬の皮が、もう手に入らなくなるかもしれない、そんな話が現実になるかもしれないとのこと。

ニシキヘビの皮も似たようなもんで、皮と取るためのニシキヘビは養殖され、それらを輸入して本皮張りの三線が出来上がる。

木材もその殆どが輸入材だ。

今や純国産の三線、三味線は相当貴重なものになってしまった。

そして、この画像の三線を一目見て、奄美大島の島唄に使われる三線だな、と判る人はかなり奄美の島唄を知ってる人に違いない。

沖縄と奄美の民謡は曲自体がかなり違うし、伴って道具である三線も違ってくる訳だが、決定的に違うのは弦が違うので、一目でそれと判る。

奄美の民謡は島唄と言って各村々で歌い継がれてきた歌だ。数千曲もあると言われてたりするが、歌われる事が無くなり、消えてしまった唄も多いという。

BOOMのあの「島唄」の大ヒットのお陰で、沖縄の民謡も一緒くたになって南の島の民謡が知られるようになった。功罪はあるものの、以後、BEGINなどが登場して三線がポピュラーな楽器となったのはご存知の通りである。

中途半端に沖縄も奄美も、両方の三線を囓ってたりすると、それぞれに良いとこたっぷり楽しめて、それはそれで楽しい事のほうが多いんで、かなり幸せな南の島の音楽との接し方をさせてもらっているのは言うまでもない。


スポンサーリンク



コメントを残す